天皇と戸籍 (筑摩選書) pdfダウンロード

天皇と戸籍 (筑摩選書)

, 遠藤 正敬

によって 遠藤 正敬
3.7 5つ星のうち 2 人の読者
ファイルサイズ : 25.57 MB
内容紹介 選書宗教・人類学・民俗学 内容(「BOOK」データベースより) 「日本人」たることを“証明”する戸籍、戸籍をもたない天皇家―。どちらも「血統」、「家」の存続といった原理に支えられてきた。天皇制と戸籍は、いかなる関係にあるのか?その根底には、何があるのか?古代に始まり、世界に類を見ない日本独自の制度でありながら、正面から問われることのなかった難問に挑んだ、渾身の書! 商品の説明をすべて表示する
以下は、天皇と戸籍 (筑摩選書)に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
本書が導きだすのは、われわれの日常生活において、ほとんど意識することのない戸籍という制度が、ルイ・アルチュセールのいう「国家のイデオロギー装置」として機能してきたこと、そしてそれは天皇制イデオロギーと不即不離の関係にあったということ、であろう。ここには奇妙なパラドックスがある。すなわち、戸籍制度の埒外におかれている天皇と皇族という存在が、戸籍制度に絡め取られた国民の範型となっているというパラドックスである。それはいかにして創り上げられたのか。著者は、皇室関連法と戸籍法との成立過程を詳細に分析しながら論証している。明治初期の憲法体制創設時における議論の過程を本書で見ると、そこに法制官僚としての井上毅の存在の大きさが見えてくる。井上こそが明治の天皇制国家のイデオロギーを体現していたのであろう。ただ、イデオロギーとは所詮観念的な産物に過ぎない。本書の巻末の以下の一文が、その本質を剔抉している。『「皇統」なるものは、それがまぎれもない「純血」なものであるという擬制の合意による産物である』まことに勇気ある指摘であると思う。学者とは、かくあらねばならない。

0コメント

  • 1000 / 1000