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医療の値段―診療報酬と政治 (岩波新書)
本, 結城 康博
によって 結城 康博
4.7 5つ星のうち 13 人の読者
ファイルサイズ : 22.74 MB
内容(「BOOK」データベースより) 多くの人が、病院の窓口で請求される金額について特に疑問も抱かずに支払っているのではないか。医療の値段はどのように決定されるのか。医師会をはじめ、各関連団体がどのようにかかわっているのか。歴史的な経緯をたどり、複雑な仕組みを解きほぐして、公正でかつ誰もが納得できるありようを考える、医療政策論の試み。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 結城/康博 1969年生まれ。淑徳大学社会福祉学部卒業。法政大学大学院修士課程修了(経済学修士)。法政大学大学院博士課程修了(政治学博士)。現在、高齢者現場で社会福祉士・ケアマネジャー・介護福祉士として勤務。研究領域は社会保障論、社会福祉学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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福祉系専門職として高齢者に接する現場で職務に従事しているという経歴の筆者の視点から、「医療の値段」(主に診療報酬)の決定過程を通じて、医療政策の形成と展開に係る政治力学の動静を紹介した入門書的一冊。中央社会保険医療協議会(中医協)が診療報酬の決定に果たしてきた役割の歴史的変遷を皮切りに、前半では日本医師会をはじめとする医療専門職集団がいかにして医療政策の決定に影響を及ぼしてきたかを、特に武見太郎日本医師会長時代を中心に紹介している。後半では、まず在宅医療を例に「医療の値段」設定の背景を解説し、さらには04年に発覚し、中医協を舞台にした贈収賄事件に続いて、大物政治家を巻き込んだ一大疑獄事件に発展した、いわゆる「日歯連事件」を取り上げている。また、終章においては、08年度に予定される医療制度改革について、項目別に筆者の見通しと、「医療の値段」の決定のあるべき姿について、考察を加えている。以下は私の感想であるが、直近の医療政策の動向について、丹念に審議会資料等にあたり、これを平易にまとめ、一般に紹介している点のみ評価できるが、本書の「売り」である政治力学の動静の歴史的経緯、「日歯連事件」の分析については、参考文献(池上他『日本の医療』や水野肇『誰も書かなかった日本医師会』等)に既に記されているようなものばかりで、全く新味に欠けると言わざるを得ない。さらに、終章に語られる、医療制度改革に係る筆者の「見通し」であるが、これも丹念に分析せず、独自性に欠ける安易な結論に飛びついてしまっており、これも本書の評価を落としている。(また、本書全体にわたって、一部事実誤認ととれるような記述があることも申し添えておく。)福祉系専門職ならではの、例えば高齢者医療制度のあり方といった、筆者のフィールドにおける経験を生かした記述を期待したが、その持ち味を活かせていないのが残念だ。
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